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User Manual

Atsushi Matsuo edited this page Aug 28, 2024 · 3 revisions

fmcsadmin

fmcsadminはClaris FileMaker Server管理者向けのコマンドラインツールです。LinuxだけでなくmacOSやWindowsでもご利用いただけます。

CLIでClaris FileMaker Admin APIを操作

当初はFileMaker Cloud for AWSでfmsadminコマンドを使用できない問題を解決するために開発しましたが、現在ではFileMaker Serverに付属する純正のfmsadminコマンドにはない機能としてリモート管理機能を備えている点が特色となっています。

fmcsadmin 2.2.0のダウンロード

バージョン19.6以降のClaris FileMaker Serverに対応しているfmcsadmin 2.2.0を配布しています。fmcsadmin 2.2.0のライセンスはApache License, Version 2.0です。

GitHub.comからダウンロード

リモート管理機能を備えたサーバー管理者向けコマンドラインツール

fmcsadminは、当初FileMaker Cloud for AWSでfmsadminコマンドを使用できない問題を解決するために開発された管理ツールです。Claris FileMaker Serverを管理することも可能で、標準のfmsadminコマンドにはない機能として、リモート管理機能も備えています(リモート管理機能を利用するにはサーバー側でSSLサーバー証明書が適切にインストールされている必要があります)。

バージョン2.1.0以降では、PKI(パブリックキーインフラストラクチャ)での認証をサポートするための-iオプションが新たに追加されています。

オープンソースソフトウェア

fmcsadminは、オープンソースソフトウェアであり、無料でご利用いただくことが可能です。Go言語で記述されており、ライセンスはApache License, Version 2.0です。コマンドラインインターフェース(CLI)でClaris FileMaker Admin APIを操作し、Claris FileMaker Serverに付属するfmsadminコマンドと同様の使い勝手を実現します。

マルチプラットフォームに対応

マルチプラットフォームに対応しているfmcsadminは、LinuxだけでなくmacOSやWindowsでもご利用いただけます。Claris FileMaker Server for Linux上で利用できるLinux版を用意しているほか、macOSやWindows上でClaris FileMaker Serverをネットワーク経由で管理することもできます。

ヘルプ

利用可能なコマンドおよびオプションの一覧とその使用方法について記載されたヘルプページを表示するには、コマンドラインインターフェースでhelpコマンドを使用します。コマンドラインインターフェースは、コマンドプロンプトやPowerShell (Windows) 、ターミナルアプリケーション (macOS) で使用できます。

fmcsadmin help

使用例

ホストしているファイルの一覧を表示する場合

fmcsadmin list files

リモートでデータベースファイルを開く場合

fmcsadmin --fqdn fms.example.jp open FMServer_Sample

コマンド一覧

コマンド名 説明
cancel 進行中のバックアップ処理を中止する(FileMaker Server 19.5.1以降)
certificate SSLサーバー証明書発行手続きに必要となるCSRファイルの作成、SSLサーバー証明書のインポートおよびSSLサーバー証明書の削除処理を実行する(FileMaker Server 19.2.1以降)
close データベースファイルを閉じる
delete スケジュールを削除する
disable スケジュールを無効にする
disconnect クライアントの接続を切る
enable スケジュールを有効にする
get サーバーおよびカスタムWeb公開の設定を取得・表示する(FileMaker Server 18以降)
help ヘルプページを表示する
list 接続クライアントやデータベースファイル、スケジュール、プラグインの一覧を表示する (プラグインの一覧表示にはFileMaker Server 19.2.1以降が必要)
open データベースファイルを開く
pause 一時的にデータベースファイルへの接続を停止する
remove データベースファイルを取り除く(FileMaker Server 19.3.1以降)
restart データベースサーバーを再起動する(FileMaker Server 18以降)
resume 一時停止していたデータベースファイルへの接続を再開する
run スケジュールを実行する
send メッセージを送信する
set サーバーおよびカスタムWeb公開の設定を変更する(FileMaker Server 18以降)
start データベースサーバーを起動する(FileMaker Server 18以降)
status 接続クライアントやデータベースファイルの状況を表示する
stop データベースサーバーを停止する(FileMaker Server 18以降)

よくあるご質問

リモート管理機能利用時の通信は暗号化されますか?

fmcsadminは内部的にClaris FileMaker Admin APIを利用しており、リモートサーバーへのリクエストはClaris FileMaker Admin APIに準じてHTTPSで送信しています。fmcsadminのリモート管理機能は、利用するにあたってはサーバー側でSSLサーバー証明書が適切にインストールされている必要があり、証明書の検証を行った上でHTTPSにて接続するので、暗号化通信を利用する前提の設計となっております。

MacからLinuxサーバーをリモート管理する場合、どのバージョンのfmcsadminを使えば良いのでしょうか?

Linux上で動作しているFileMaker Serverに対してリモート管理機能を使用する場合には、macOS用のfmcsadminをインストールしてご使用ください。

fmcsadminをアンインストールする方法はありますか?

macOSではfmcsadminは/usr/local/bin/fmcsadminにインストールされます。アンインストール機能は用意されていないため、当該ファイルを手動で削除していただく必要があります。

FMプランのサーバーに対してfmcsadminを実行する場合、何か制限はありますか?

FMプランのサーバーに対してfmcsadminをご使用いただく場合、サーバーの設定変更や起動・停止処理、SSLサーバー証明書の設定・削除処理はサポート対象外となります。